新年の幕開けにライアン・カイザーはじめNY実力派メンバーと圧巻の演奏でコットンクラブを興奮の渦に包んだエルダーが、早くも自身のトリオで再登場。1987年キルギス共和国に生まれた彼は、3歳からクラシック・ピアノを弾き始め、9歳でロシアのジャズ・フェスに出演。11歳で渡米し、次第に「若き天才ピアニスト」として全米に名を轟かせる。2005年に『Eldar』でメジャーデビューすると、驚異的な指使いと巨匠ピアニストへのリスペクトだけに収まらない彼の豊かな感性によって全世界に衝撃を与えた。ロン・カーター、マイケル・ブレッカー等ベテラン勢との共演を重ね、'07年には『Re-Imagination』で大部分の作曲を手掛けたエレクトリック・サウンドを披露し、新世代の瑞々しい音楽性を見せ付け'08年グラミー賞にノミネート。疾走感溢れるプレイ、静謐で抒情的な世界観でダイナミックに繰り広げる彼の最新ステージを存分に堪能したい。