全身全霊のパワフルなハープ・プレイで強烈なインパクトを放つシカゴ・ブルース界の大御所、ジェイムズ・コットン。1935年ミシシッピ州チュニカに生まれ9歳で両親を亡くした彼は、憧れのブルース・ハープ奏者サニー・ボーイ・ウィリアムソンIIからブルースの極意を教わり、’50年代にウェスト・メンフィスで活動を開始。’54年マディ・ウォーターズにスカウトされバンドに加入。ソロ・デビュー後の’74年に自身のバンド名義でリリースした『100% COTTON』（74年）は歴史的名盤の誉れ高く、これにより自身の音楽スタイルを決定づけた。以降も精力的な活動を送り、『LIVE from Chicago』（’88年）でグラミー賞にノミネート、『Deep In The Blues』（’96年）では初のグラミー賞（ベスト・トラディショナル・ブルース・アルバム部門）に輝いた。最新作『GIANT』（2010年）でも同賞にノミネートされるなど、まさに“LIVING LEGEND”。泥臭くラフなヴォーカルと人懐っこくもキレ味鋭いハープはさらに円熟味を増し、人生を以って伝える本物のブルース・マンがコットンクラブに7年振りに帰ってくる。