昨年12月のクリスマス公演でも華麗かつパワフルな歌唱力で圧倒的な存在感を放った二コール・ヘンリーが早くも新譜を携え再登場する。2004年デビュー以降、ジャズ・ヴォーカル・シーンに旋風を巻き起こし常に高い評価のアルバムを送り出してきた彼女の6枚目となる最新作は、'12年NY、Loews Regencyでのライヴ音源『SO GOOD,SO RIGHT』。アレサ・フランクリン、ジョニ・ミッチェル、ジェイムス・テイラー、グラディス・ナイト＆ザ・ピップス等、1970年代のスタンダードからソウルまで自身の愛する曲をカヴァーした話題の作品。米・ペンシルベニア州出身でマイアミ大学を卒業後、女優・声優・モデルとして活躍する傍らクラブでR&BやPopsを歌い、その後ジャズ界へ移行した経歴を持つにふさわしく、歌心溢れる中音域の伸びやかな歌唱力ですべての曲を自らのスタイルに染め上げる抜群のセンスを発揮。本公演ではジャズとは違った別の角度で彼女のルーツとなる曲を味わうことにより、ニコールの魅力をより深く知ることになるだろう。