ノルウェーから現われたAORの超新星、オーレ・ブールード。いまシーンが最も期待する男の来日が、遂に決定した。1976年ゴスペル・ファミリーに生まれて5歳から歌い始め、兄姉とのキッズ・グループ、ゴスペル・グループでの活動を経て、人気デス・メタル・バンドでハイスキルなギター・ワークを披露した時期もある。しかしオーレのルーツは、子供の頃から聴いてきた'70～'80年代のAORやブラック・ミュージック。最も影響されたシンガーは、ペイジス～Mr.ミスターのリチャード・ペイジと言うから、相当なフリークだ。そして2009年の2ndソロ『SHAKIN' THE GROUND』で日本デビュー、早耳のAORファンに熱い注目を浴びた。特にプロ／アマのミュージシャンや音楽関係者の間では評価が高く、その存在は“ミュージシャンズ・ミュージシャン”と呼ばれたジノ・ヴァネリのよう。こうした期待度満点のライヴ・パフォーマンスが、いよいよ日本に初上陸する。このステージを観ずして、AORの未来を語ることなかれ！（音楽ライター 金澤寿和）