COTTON CLUB

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世界を舞台に意欲的に活躍を続ける、渡辺貞夫が初登場
数々の名曲が新たな装いとともに蘇るプレミアムな夜

渡辺貞夫は、この2月で80歳を迎えた。初リーダー・アルバムの録音は1961年。そして、米国留学を経た1965年以降、彼は次々に創意を凝らした作品を発表してきた。それゆえ、ハード・バップ作やオーケストラと共演したものから、ボサノヴァ調からファンキーなものまで、アルバムの傾向は多岐に渡る。その広がりこそは、まさに渡辺貞夫のジャズの“素敵”。彼はアルト・サックスという魔法の絨毯を介して、音楽を自在に旅してきた。
彼のそうした幅広さや華やかさが大々的にアピールされたのが、1970年代の後半のこと。「マイ・ディア・ライフ」をはじめ、聞く者の心のなかに入り込む好メロディ曲を、彼はなんともドキドキさせるビート/サウンド設定のもと送り出した。それは味気ない言い方をすれば、“渡辺貞夫流フュージョン”の大成期となるか。その頃、彼の人気はお茶間クラスのものとなった。
渡辺貞夫のフュージョンには、一朝一夕では獲得できない滋味や閃きや広がりが存在した。だが、それも当然のこと、そこには彼が留学時代に知ったブラジル音楽やロック/ポップ、帰国後に繰り返すようになる渡アフリカなどから得たものが、彼一流のジャズ感性のもとナチュラルに積み上げられたものであったから。当時、フュージョン調のサウンドに手を染めたジャズ・マンは山ほどいたが、スケール感や蓄積の深さが違っていたのは当然のことだった。
だからこそ、渡辺貞夫のフュージョンは海外からもおおいに歓迎された。1980 年以降、米国メジャーのCBSコロムビアやweaが彼と契約。それはもちろん、日本人初となる。
そして、1984年にリリースされたwea移籍第2作『ランデブー』は米ビルボード誌のジャズ・チャート2位を獲得し、一連の米国市場を見据えたアルバム群にはロバータ・フラックやパティ・オースティンら人気歌手たちも参加し、それらヴォーカル曲は米国のアダルト系ラジオ局でも引っ張りだことなった。そういえば、ラテン・ポップの女王であるグロリア・エステファン&マイアミ・サウンド・マシーンが彼の「オレンジ・エクスプレス」を1984年に嬉々としてカヴァーしたこともあった(エピック発、『アイズ・オブ・イノセンス』)。

さて、この秋のBMW が贈るTHE GOOD TIMES at COTTON CLUBは、そうした1970年後半から1990年代にかけて、渡辺貞夫が闊達なフュージョン・サウンドのもと披露した珠玉の楽曲群を、お馴染みの側近プレイヤーたちとともに、今のカタチで演奏し直してみようという主旨を持つ。また、そこには渡辺貞夫の1993年作『アース・ステップ』で潤いある印象的な歌声を披露したヴァニース・トーマスも加わる。
渡辺貞夫ならではの好奇心や歌心が有機的に結びつき、都会的にアピールされた最たる時代の印象的な楽曲が、新たな装いとともに蘇る。そして、それは彼のキャリアの重要部分を括り直すことに他ならない。……今宵、美味しい食事や飲み物とともに、渡辺貞夫の果てぬ“音楽の旅”がラグジュアリーに花開く。

(音楽ライター 佐藤英輔)

BMW presents
SADAO WATANABE
The Good Times


2013. 9.29.sun - 10.1.tue
■9.29.sun
open 5:30pm / start 7:00pm

■9.30.mon & 10.1.tue
open 6:00pm / start 7:30pm

MEMBER
渡辺貞夫 (sax), 小野塚晃 (p), 養父貴 (g), コモブチ キイチロウ (b),
石川雅春 (ds), ンジャセ・ニャン (per)
<ゲスト・ヴォーカリスト> ヴァニース・トーマス (vo)

[予約受付開始日] 2013/7/17(水)

CHARGE/料金

  • [自由席] テーブル席 : ¥13,000
  • [指定席]
    BOX A (4名席) : お1人様¥15,000
    BOX B (2名席) : お1人様¥14,500
    BOX S (2名席) : お1人様¥14,500
    SEAT C (2名席) : お1人様¥14,000

    ※ BOX B席のみ相席の場合あり

<INFORMATION/お知らせ>

★全席食事付(スペシャル・ディナーコース)/ドリンク別(税込)

【スペシャル・ディナーコース】アミューズ・前菜・メイン(肉料理)・デザート

※アレルギーなど召し上がれない食材がございましたら、ご予約時にお知らせください。
※自由席はテーブル席(アリーナ、サイド)内で、ご来店順にご案内しお席をお選びいただきます。
※指定席はボックス(表示人数)単位でのご予約となります。
BOX B は4名様までお座りいただけます。
※開演30分前までのご来場をお勧めいたします。

DISCOGRAPHY/ディスコグラフィ

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渡辺貞夫
『オウトラ・ヴェス~ふたたび~』
(ビクターエンタテインメント)

メンバープロフィール

1933年宇都宮生れ。18歳で上京後、秋吉敏子のコージー・カルテットをはじめ数々のバンドへの参加、バークリー音楽大学への留学等を経て、日本を代表するトップミュージシャンとして、ジャズの枠に留まらない独自のスタイルで世界を舞台に活躍。2005年“愛知万博”では世界中から集まった子供達400人と、国境や文化を越えた歌とリズムの共演という長年の夢を実現させ、それらの活動は海外へ広がる。近年は国立音楽大学の招聘教授、「札幌市芸術文化財団 芸術の森事業部」の芸術・音楽監督を務め、次世代の育成にも力を注ぐ。 今年5月には25年ぶりのブラジル録音によるニューアルバム「オウトラ・ヴェス ~ふたたび~」をリリース。80歳を迎えた現在も精力的に演奏活動を行う生涯現役プレイヤーのその姿は、世界中の老若男女に勇気と感動を与えている。

1967年生れ。18歳の時にプロとして活動を始め、数多くのアーティスト達のレコーディングに参加。その力強さと優しさを兼ね備えたプレイは、アーティストからの大きな信頼を得る。1992年には「DIMENSION」を結成し、これまでに25枚のアルバムをリリース。渡辺貞夫グループの一員として20年目を迎える今日では、グループの要となる存在である。編曲やプログラミングにおいても才能を発揮し、新人アーティストのプロデュース等も手掛ける。

1969年生れ。1988年バークリー音楽大学へ入学、ギターと作・編曲を学ぶ。帰国後は主にジャズ・フュージョン系のバンドに参加し、アルバムをリリース。現在は多くのアーティストのレコーディングやツアーに参加、ジャンルの垣根を越えた幅広い活動を行っている。2005年には初のソロ・アルバム ”FEELIN´RIGHT” を発表。インストラクターとして後進の指導も行っている。2009年から渡辺貞夫グループのメンバーとして国内外のツアーに参加。

1966年生れ。15歳の時にチョッパーベースの演奏に感動し、ベースを始める。ライブハウスを中心にセッション活動を開始。90年代にブラジル音楽に傾倒し、ボサノヴァ黄金期の一人、ロベルト・メネスカルとの出会いを機にボサノヴァ生誕40周年コンサート に出演。ワンダ・サー、カルロス・リラ、ドリ・カイミ等の日本公演をサポート。現在は“サンバの力強いグルーブ”を信条に掲げ、様々なバンドで活動を展開している。

1959年生れ。大学在学中にプロのドラマーとしてスタートを切る。JAZZ, ROCK, POPSとジャンルに捉われないそのドラミングは、日本の音楽業界に於いて大きな支えとなる。国内外の様々なアーテイストとのツアー、レコーデイングと、そのタイトルは1000を超える。又、自己のバンド「KK JAM」「SOURCE」でのライブ演奏活動も精力的に行っている。1994年以来、渡辺貞夫グループのメンバーとして数多くのステージを共にしている。

1962年セネガル生れ。伝統楽器ジャンベ、サバール、ブガラブーの奏者。セネガル第2国立舞踏団「シノメウ」のソリストを務め、自己のグループ「ドゥグ」のドラマー、シンガーとしても活躍。2001年に拠点を日本に移し、日本人とセネガル人の友好グループ「ニュン」を結成。2003年に渡辺貞夫と出会い、今日まで数多くのステージを支える。2005年”愛知万博”、2008年 ”サラゴサ万博” での<Share the World Concert>にセネガル代表として参加。

メンフィスR&Bの重鎮、ルーファス・トーマスの娘として生れ、幼少期よりR&B, ゴスペル, ブルース, ジャズ音楽の影響を受けて育つ。1987年にアルバム ”VANEESE” でデビュー。その歌唱力が認められ、マイケル・ジャクソン、スティーヴィー・ワンダー等トップ・アーティストと数多く共演。プロデューサー、作曲家としての才能も発揮し、ダイアナ・ロスに提供した楽曲 ”One Shining Moment” は全英トップ10入りを果たす。1997年、ディズニー映画 ”ヘラクレス” では“CLIO”役の吹き替えとサウンドトラックの挿入歌を担当。渡辺貞夫とはアルバム ”EARTH STEP” で初共演。1997年、”渡辺貞夫クリスマス・コンサート” でその歌声を披露し、好評を博した実力派歌手である。

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