常識に対する疑問、自分であろうとする澄んだ気持ちがすうっと解き放たれる……。チャーリー・ハンター(1966年生まれ)は異端である素敵を思うまま出してきた、我が道を行くギタリストだ。筋金入りのヒッピーである母親のもと子供のころ米国を放浪する生活もした彼のトレイドマークは、メロディ性に富むギター音と闊達なベース音を一緒に出しちゃう7~8弦の独自ギターによる特殊奏法。それは、まさに百聞は一見にしかず。そのグルーヴィな演奏はディアンジェロ(その代表作『ヴードゥ』にハンターは参加し、大活躍)ほか同業者たちから熱い注視を受けるとともに、開かれた音楽を求めるジャム・バンド愛好者たちからも大きな人気を得ている。今回の来日は彼の最新作と同じプレイヤーを擁してのもので、クールネスとファンクネスが交錯する胸騒ぎ感覚たっぷりの流動的表現を展開してくれるだろう。まさしく、ハンターの前にハンターはなくハンターの後にもハンターはなし、なのである。
>>オフィシャルサイト