ジャズ・シーンの王道を歩み続ける巨匠、シダー・ウォルトンが自己のピアノ・トリオで遂に初登場を果たす。1950年代からニューヨークのジャズ界で活動し、ジョン・コルトレーン、アート・ブレイキー、ロン・カーター等、数多くのジャズ・ジャイアンツと共演。ファンキーかつ端麗なタッチで数多くのファンに愛されると同時に、後進ピアニストに大きな影響を与えたことでも知られている。スタンダード・ナンバーの解釈で高い評価を得るいっぽう、「ホーリー・ランド」、「ボリヴィア」等、数多くの美旋律を生み出した名作曲家でもあるシダー。今回の公演でも、ジャズ史上の定番や自作曲を織り交ぜたプログラムで楽しませてくれるはずだ。2009年春に開催された来日コンサートでは山中千尋、ジョアン・ドナート他とステージを共にしたシダーだが、クラブでの公演は貴重。親密感溢れる空間で、ジャズ・ピアノの真髄を体感する最高のチャンスが訪れる。
DISCOGRAPHY
『Voices Deep Within』
(High Note)