KAITO NAKAMURA QUARTET

本公演の推薦コメントをいただきました。

＜大塚広子（DJ/音楽ライター/プロデューサー）＞(更新日：2023 2.7)
約2年前に新聞の日本ジャズ特集を執筆した時、ワクワクするジャズの未来を書きたくて10代から20代の動きをリサーチしていた。若いリスナーたちの話を聞きながらドラマー枠で彼こそは！と思ったのが中村海斗。信頼するDJ/ダンサーのPenny氏と先鋭ドラマー橋本現輝氏の新レーベルでの発信で、尚のこと確信した。10代の圧倒的なアルト実力者、佐々木梨子を擁し、世界を舞台にした経験と柔軟なスタンスで脇を固める壷阪健登、古木佳祐とのステージで、令和シーン全体を引っ張っていくリーダーとしての存在を証明してくれるだろう。

＜柳樂光隆（Jazz The New Chapter）＞(更新日：2023 2.21)
年末にリリースされているものを片っ端から聴いていて、思わず手が止まったのが『BLAQUE DAWN』だった。ヒリヒリした空気感と鋭いのにクールなサウンドに一気に引き込まれて、年末年始、夢中になって聴きまくった。クレジットを見ると去年、各方面から「今、〇〇って若手がすごいよ」と聞かされてきた〇〇の名前がズラッと並んでいた。『BLAQUE DAWN』が今後、何かの起点として語られるかもしれない作品だとしたら、今、蠢いているその胎動を見逃す手はないと僕は思う。