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Laura Fygiは、一応ジャズシンガーとして名が通っている。
しかしながら、彼女は過去様々なジャンルの作品を出しており、どんな歌も歌えてし
まう器用なシンガーである。
今回、新作がジャズスタンダードを歌ったビッグバンド作品ということもあり、スタ
ンダード中心の選曲だと思っていたところ、なんともヴァラエティ豊かな選曲であ
り、期待を大幅に超える素晴らしい内容であった。
スタンダードあり、フレンチあり、ボサノヴァあり、ラテンあり。
彼女が歌ってきたあらゆるジャンルのおいしいところを全て盛り込んで凝縮したス
テージ。
主にアップテンポの曲とバラードを交互に歌っていたが、観客を大いにのせたと思っ
たら、そのまま感情表現豊かなバラードで心揺さぶり、観ていて、ステージにグイグ
イ引き込まれてしまった。
少し前に公演を行ったRobin McKelleはソウルフルな歌唱で大喝采を浴びていたが、
RobinにしろLauraにしろ、ジャンルとかそういったものを飛び越えたところでそれぞ
れの個性を出している。
ジャンルというのは分類のために便宜的に作り出したものであり、それ自体は大した
意味のないもの。
一人一人のミュージシャンが一つのジャンルであり、ブランドである。
だから、その人を観に行かなければならないのだ。
そんなことを考えさせられた公演であった。
30代 男性 東京 C-Boy
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