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本公演の推薦コメントをいただきました。

＜渡辺亨(音楽評論家/選曲家/DJ)＞(更新日：2023 10.31)
セージュは、ジャズ・ヴォーカルの可能性を押し広げるグループだ。と同時に、ある特定のジャンルから解き放たれている。なにしろ彼女たちはジャズ・スタンダードも歌えば、マイケル・ジャクソンの曲も歌い、マイケル・キワヌーカとビートルズの曲を組み合わせた曲も歌う。そして全員がリード・ヴォーカリストであり、ヴォーカル・アレンジャーであり、ソングライターでもある。だからオリジナル曲を麗しい歌声を揃えて披露することもあれば、中にはＢＬＭ運動に呼応した曲もある。このような音楽性と現代性を誇る、“何事にも縛られていない”ヴォーカル・グループ━こうした意味合いにおいて、セージュは、現代の、女性だけによる、“The Singers Unlimited”だ。　

＜山本勇樹（Quiet Corner）＞(更新日：2023 11.15)
サラ・ガザレクが新たに結成したセージュのアルバムがとにかく素晴らし過ぎて、発売されてから何度も繰り返し聴いているわけですが、その美しく繊細なハーモニーと卓越されたバッキングを少しでも堪能したく、最近は彼女たちのYouTubeのパフォーマンス動画にもハマっております。そんな折、突如届けられた来日公演のニュース。これは観に行くしかないでしょ！とばかりに、思わず高鳴る興奮を抑えきれません。サラはもちろん、アマンダもジョナイエもエリンも一緒に同じステージで観られるなんてなんて贅沢なのでしょう。あと実は注目なのがピアニストのドーン・クレメント（初来日公演？）で、5年くらい前にORIGINレーベルから出した『BREAK』というピアノ・トリオ作品が好きでよく聴いていたので、彼女の演奏にも注目したいです。